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ブログ2017.09.07
9月2日、北九州市医師会、北九州臨床整形外科医会、北九州市歯科医師会等の共催の北九州市医科歯科連携シンポジウムに参加させて頂きました。
2003年に骨粗鬆症患者やがん患者に用いられている一部の骨吸収抑制薬が、頻度は非常に低いが難治性の顎骨壊死を引き起こすという初めて報告されすでに10年以上経過し、いまだに信頼性のあるエビデンスが確立していない状況で、現場の人間としてどう向き合うのか、その議論がなされました。
まず10年以上にわたる症例の集積とその検討、解析により発表された最新の「顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016」が配布され、その後大変タイトで密度の高い産業医科大学整形外科教授、酒井昭典先生、九州歯科大学口腔内科学分野教授、吉岡泉先生の基調講演へと続き、参加されていた200人ほどの整形外科医、歯科医、内科医、また当該医療紛争問題の担当経験のある弁護士との意見交換がなされました。各先生方のご意見は、論文等では反映されないであろう現場ならではの大変生々しい熱いもので、枠を超えた様々な分野のプロフェッショナルの集結という画期的なこの企画ならではの意見交換がなされました。「病」という共通の問題にそれぞれの分野から奮闘する日常を、枠を超えて共有理解し、その上で自分がプロフェッショナルとしてどう向き合うのか考えさせられるものでした。
歯科医師になり約20年…このようなシンポジウムは初めての経験でした。大変な感動の中、先生方のご意見に聴き入り、自分がこの場に参加させて頂けることに大変感謝を致しました。そして歯科医師としてどうあるべきか…その原点をも考えさせられました。